お話を聞かせてくださるのは、弁護士の喜田村洋一先生です。
・政治資金規正法違反の罪で強制起訴されたものの無罪判決を得た自由党の小沢一郎代表
・ロス疑惑の故三浦和義氏
をはじめとする、数多くの著名事件の弁護人・代理人を務められています。
六法ちゃんと申します。
今回は、お話をお聞きできて大変光栄です。
お忙しい中お時間をくださいまして、ありがとうございます。
六法ちゃんからは、勝手ながら親しみを込めて喜田村先生と呼ばせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします!
いつ頃、どのようなきっかけで弁護士を目指されたのですか?
法学部で学んだ影響もあって、弁護士になろうと思いました。
もともと大きな組織に馴染まない性格なのもあって・・・。
弁護士が、自由に独立して働けるところに魅力を感じたのも大きかったです。
憲法に興味を持ったのは、法学部時代に小林直樹先生の憲法ゼミに所属したのが大きなきっかけです。
特に憲法の奥深さに惹かれました。
政治学に近い側面に惹かれたというのもあると思います。
そのため、喜田村先生は学者や弁護士で構成される勉強会で、憲法を学ばれていたということですね。
そのほか、喜田村先生は弁護士になられた後、アメリカに留学されたんですよね?
アメリカではどんなことを感じましたか?
はい。1980年から1年間アメリカミシガン大学のロースクールで学び、翌年はニューヨークの法律事務所でトレーニング生として実務の一端を担当し、翌1982年春、ニューヨーク州の司法試験を受けて、これに合格しました。
どんな分野を専門としていても、大抵の弁護士は、連邦最高裁判所の直近の憲法判決などについて頻繁に話題にします。
どんな事件が下級審で争われていて、裁判はどのように進行しているのかなど、細かなことも具体的に報じられています。
しかし、アメリカは日本と違って、憲法ができて国が出来上がったととらえているように思います。
アメリカは憲法によって創設された国、だといっても過言ではないかもしれません。
私も、ニューヨーク州の弁護士資格を取得した際、宣誓式で「連邦憲法とニューヨーク州憲法を守ります」という誓いをしました。
アメリカのロースクール生活はいかがでしたか?
当然、何も知らない状況で入学するのですから、みなさんものすごい勉強量でした。
法律をやったことがないのに最初から対話式の講義スタイルなんて、どうすればいいのかわからないだろうな・・・。
ダイナミックな展開を追うのがとても面白かったです。
一方は原理原則の話であり、もう一方は技術的な規制の話ですが、どちらもアメリカが極めて進んでいる分野ですので、アメリカ法を学んでいることを実感しました。
アメリカは資本主義経済の主役で、自由な市場取引を保障するために、証券取引法の研究が進んでいるのでしょうね。
インタビューは次回に続きます!