インタビュー!喜田村洋一さん[2]裁判に挑むときの心得

六法ちゃん
六法ちゃん
こんにちは!

六法ちゃんのインタビュー企画の2回目です。

六法ちゃん
六法ちゃん
前回に続き弁護士の喜田村洋一先生にお話をお聞きしています。

六法ちゃん
六法ちゃん
弁護士になったきっかけや、アメリカ留学時代のお話を聞いた前回の記事は「こちら」をクリックしてご覧ください。

今回は、喜田村先生の最高裁での弁論の経験や、裁判で勝訴するコツなどを聞いてみよう。
六法ちゃん
六法ちゃん

六法ちゃん
六法ちゃん
アメリカでの留学・研修生活を終えられて、日本に戻られた喜田村先生は、憲法訴訟を含むいろいろな事件に関わられているのですね。
六法ちゃん
六法ちゃん
ところで、
先生は弁護士として最高裁判所の一番大きな「大法廷」で弁論をされたこともあると聞きました!
六法ちゃん
六法ちゃん
最高裁判所の裁判官と向かい合って弁論をするというのは、一体どんな雰囲気なんですか?
最高裁の大法廷には、何度か立ったことがありますが、最高裁の弁論は非常に特殊な雰囲気です。
喜田村先生
喜田村先生

そう簡単に立てない場所なのに「何度も」立ったことがあるのか!
六法ちゃん
六法ちゃん
簡明でかつ説得力のある弁論を練り上げるのには大変な時日を要しました。
喜田村先生
喜田村先生
そりゃ、そうだ・・・
最高裁の弁論だもん・・・
そもそも想像すらつかないよ。
六法ちゃん
六法ちゃん

六法ちゃん
六法ちゃん
では、具体的な事件に関しては後でお聞きするとして・・・
六法ちゃん
六法ちゃん
そのような大舞台を踏まれた先生の、「裁判に勝つコツ」をズバリ教えてください!

裁判に勝つコツ
と言うほどのことではありませんが、
喜田村先生
喜田村先生
六法ちゃん
六法ちゃん
はい・・・
一般的に言って、
裁判の途中で裁判官から質問を受けるということは、裁判に勝つための大きなヒントになります。
喜田村先生
喜田村先生

六法ちゃん
六法ちゃん
え?

裁判官からの質問????

はい。
喜田村先生
喜田村先生
弁護士としてはいいことなんですよ。
喜田村先生
喜田村先生

えっ???
質問をされるといいって
どういうこと????!!!
六法ちゃん
六法ちゃん
裁判官は関心があるからその質問をするわけで、質問されることは、裁判官の興味・関心がどこにあるかがわかるということです。
喜田村先生
喜田村先生
興味がなければ発言はしないでしょう。
喜田村先生
喜田村先生
裁判官に興味を持ってもらうことが大事だということか!
六法ちゃん
六法ちゃん

ですので、
裁判官の発言は、裁判官からの重要なメッセージです。
喜田村先生
喜田村先生
六法ちゃん
六法ちゃん
なるほど。

裁判官からの質問が裁判に勝つためのヒントかもしれないということですね!

私はいつも
「裁判官がなにか発言したら大喜びしろ」と言うほどです。
喜田村先生
喜田村先生
六法ちゃん
六法ちゃん
ほぉーーーーーーーーー。
裁判官が質問するくらいで先生が大喜びするってことは、普段の裁判官って、私たちの想像よりもかなりドライに裁判をしてるのかもしれない。
六法ちゃん
六法ちゃん
六法ちゃん
六法ちゃん
そのほか裁判で勝つためのコツはありますか?
裁判ではいろいろな事件を担当しますが、その都度、その事件に特有な部分を指摘するということは非常に重要です。
喜田村先生
喜田村先生
その事件の特有な部分・・・
六法ちゃん
六法ちゃん

他と同じような事件に見えたとしても、よく観察して、その事件が他の事件と何かが違う部分を探すってことか・・・
六法ちゃん
六法ちゃん
先生は
サラッと話してるけど、なんかすごく難しそうだなぁ
六法ちゃん
六法ちゃん

もちろん、先例に則った内容の事件は、判例・裁判例通りの結論しかでません。
喜田村先生
喜田村先生
しかし、先例と違う部分がひとつでもあれば、「先例とはここが違います。」と、その特有な部分を主張して、先例とは違った結論を導くことも可能になります。
喜田村先生
喜田村先生
そして、どんなときでも、先例と全く同じで、違うところがないなどという事件はないのです!
喜田村先生
喜田村先生
物凄い説得力だから
何も言えないけど・・・

見つけるの大変だろうな・・・

六法ちゃん
六法ちゃん
たとえば、
もう今はわずかしか社会で流通していませんが、以前は商取引で頻繁に使用されていた手形という取引形態があります。
喜田村先生
喜田村先生
手形の取引は、
必要な記載の有無などの形式的な要件が充たされているかいないかだけで結論がでる、シンプルな問題です。
喜田村先生
喜田村先生
手形って、手形になんと書いてあるか、それを渡したか渡してないか、とかで決着が決まるような取引だよね、そんなイメージ。
六法ちゃん
六法ちゃん
しかし、それでも実際の社会では、教科書に載ってないような特殊な事件が起ります。
喜田村先生
喜田村先生
私たち弁護士の仕事は、その事件特有なところを考え抜いて探し出して、裁判で指摘することなんです。
喜田村先生
喜田村先生
六法ちゃん
六法ちゃん
なるほど。

六法ちゃん
六法ちゃん
こうやって聞くととてもシンプルなコツですが、それを実際の事件で実行するのは本当に時間もかかるでしょうし、それこそが一番大変なことなんでしょうね。

事件特有のものをひたすら探すって執念がないと続けられないよね・・・
六法ちゃん
六法ちゃん
次は、せっかくだし、事件について聞いてみよう。

どの事件にしようかな?

六法ちゃん
六法ちゃん

インタビューは、まだまだ続きます。

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