新型コロナウィルス と司法試験に関してちょっと気になる話(本当は大切な話)

毎年司法試験は5月の半ばに行われていますが、今年は新型コロナウィルス感染症の影響で、8月12日からの実施に変更になりました。試験の時間割は通常と同じで、中日を1日挟んで5日間で行われます。

もともと5月の試験に照準を合わせて準備してきた受験生にとって、丸々3カ月試験が延期されるというのは精神面においては大きな負担だっただろうと思います。中には3カ月勉強できる時間が増えて助かったというひともいるかもしれませんが。

ただ、六法ちゃんが耳にしたところによると、今回の試験が大きく違うのは日程だけではありません。

試験当日に会場で検温があり、発熱や咳などの症状から、新型コロナウイルス感染症等の罹患が疑われる場合、なんと当日の受験ができなくなってしまう可能性があるとのことです。

司法試験は、全科目の試験を受験することが受験の前提なので、例えば受験期間の最終日である5日目に発熱した場合であっても、これまでに受験した科目の回答は、全て無駄になってしまうことになります。また、司法試験の受験資格はロースクール卒業もしくは予備試験合格後5年間しか認められていません。もし、5年目の受験生が受験を認められないなんてことになったら…。

遠隔で監督することが可能な別室で個別に受験させるなどの措置をとることはできないのでしょうか。

新型コロナウィルスの感染防止という目的がとても大切なことはわかります。でもだからといって熱や咳の症状があるというだけで、一生を左右するような機会を安易に奪ってよいのでしょうか。

六法ちゃんはなんだかモヤモヤします。

とにかく、今年の受験生はいつもと違った困難に直面していることは確かです。がんばれ受験生!!

六法ちゃんは試験会場の机の上でみんなを待っています。
ただし、論文式試験に限ります。
(司法試験において、六法が机上に置かれるのは「論文式」試験のみなのです!)

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